
今回の旅の2日目、奥只見ダム堰堤下の駐車場で弁当を受け取った。
弁当の包み紙には「開高めし」とあった。
@開高めし
芥川賞作家で釣り師の開高健さんが魚沼市銀山平に逗留を始めたのは、1970年(昭和45年)6月のことでした。
山小屋「村杉」に3ヶ月間滞在し、村杉の初代主人、佐藤進さんと交流を深めました。
開高さんは、佐藤さんと同じ食事を希望し、中でも木の芽(アケビの新芽)は大好きでよく食べたそうです。
ある日、目先の変わったものを出してみようと、佐藤さんの奥様がいろんな山菜を入れた炒めご飯をつくったところ、開高さんはすごく感激し、これは売り物になるぞと言い、油を多く使わない、紅ショウガを付けるなど、アドバイスしたといいます。
その後、この炒めご飯は、釣り客のお弁当としても出すようになったそうです。
そして今、40年の時を経て、開高さんが好んだ山菜めしは、「開高めし」と名付けられ、魚沼の名物料理として注目されています。